HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「俺は貴方に憧れて…ついて来たのに…あんまりです!!」




「家は一生に一度…建てられるかどうかの大きなモノだ。信頼できる設計事務所や建築家に出会うコトもまた、人生のおいての幸福を掴む為の大きなファクターになり得る。君はまだ無名。俺は有名な建築家。どちらに家をデザインされたい?」




今は確かに無名だけど、将来、貴方の元から巣立ち有名な建築家になり得るかもしれない。




「貴方は俺の夢を潰す気ですか?」



「10年ぐらい…俺のゴーストをキッチリとこなしくれたら、それなりのバックボーンにはなろう」





10年もここで、俺は名屋さんの為に…




俺はギュッと両手を握りしめる。手の平に食い込む爪の痛さよりも、憧れていた人に裏切られた心の痛みの方が強かった。




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