【完】本当の恋
12年の想い  矢神孝佑
12年前。
俺は谷川愛生という女と約束をした。
12年後俺は日本に帰ってきた。
そして、偶然。
谷川愛生と再会した。
愛生は昔と何の何も変わってない。
自分が悪くないのに謝って。
人一倍笑顔で、優しくて。
そんな愛生のことがガキの頃から好きだ。
今もこの気持ちは変わらない。
だから一人で帰ってきた。
今日は親友の愛斗に会う日。
時間になっても愛斗は来ない。
『あいつ、どこで何やってんだよ』
しばらく待っていると男の叫び声が聞こえた。
行ってみると痴漢らしい。
俺は近くのベンチに座る。
《 吉沢愛斗
どこにいんだよ!
     矢神孝佑》
 ピロリン~
《 矢神孝佑
今、桜王駅の改札口!
     吉沢愛斗》
俺は改札口に向かう。
愛斗は、女としゃべっていた。
『ナンパかよ』
女は愛生だった。
そして、俺は愛生を家まで送った。
『やべえ。一緒に帰れるなんて』
そんなこんなで家に着いた。
『着くの早いな・・・』
次の日、愛斗からの誘いで遊園地に行くことになった。
しかも、愛生も一緒だ。
俺は愛生を家まで送る。
途中で姉貴に会った。
俺は、愛生に姉貴を紹介しようと思ったら愛生は走って帰ってしまった。
次の日、愛生は俺のこと避けてるようだ。
俺は愛斗に相談した。
「もしかして、愛生ちゃんお姉さんのこと彼女と思ってんじゃね」
「はあ。なんでそう何だよ!」
「それしか考えられねえよ」
次の日、俺は愛生と一緒に帰ることになった。
「あのね・・・」
愛生が何か言いかけた時姉貴が来た。
俺は姉貴を紹介した。
愛生を見ると泣いていた。
そして、告白をされた。
「俺の方が愛生のこと好きだよっ」
思わず叫ぶ。
周りにいた人が注目している。
そんなの関係ない。
「俺と付き合ってください」
「はい」
俺の12年の恋が実った。
そして、俺は愛生にキスをする。
周りの人たちが拍手する。
「キャッ」
俺は、愛生をお姫様抱っこした。
 チュッ
愛生は俺の頬にキスをする。
「愛生。俺がお前を幸せにする」」
俺は、愛生の前で誓う。
「うん」
しばらくして俺たちは家に帰る。
愛生の家に着いた。
「家がもっと遠かったらいいのに。そしたら、もっと孝佑と居れるのに」
寂しい顔の愛生。
「おれだって、愛生とずっと居たい」
「ありがと」
「早く帰んないと怒られんぞ」
「・・・うん」
愛生が家に入るのを見ていた。
『俺も、帰ろう』
そう思い家に向かう。
 ガチャ
振り返ると愛生が居た。
「忘れ物ー」
愛生が近づいてくる。
そして、キスされた。
「送ってくれてありがとう。お休み」
愛生は家に入る。
顔が赤くなっていた。
「かわいすぎるっ」
愛生、一生離さない。
幸せにしてやる。
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