運命という名の中で…only you
「そうだよ オレの彼女の千穂!」
説明しながら あたしにキスを続ける大輔さん
止めてよ!の声さえも出ない。
「嘘だろ?千穂!!
兄貴が彼氏だったのか?
お前は オレと兄貴のこと 知ってたのか?
知ってて オレを騙してたのか?
オレが 前回お前にしたことを
恨んで 仕返しのつもりか?
別れるまで待って!なんて
言っておきながら
オレを騙して 笑ってたのかよ!」
違うのに…違うのに…
ただ 首を振ってるあたし。
翔太は 部屋を飛び出した。
もう 終わったかもしれない
あたしと翔太。
抵抗する力もなくなり
気力もないあたし。
「大輔さん 続きして…
そして 別れてください」
「もういいよ」
すると 大輔さんも部屋を飛び出した。
残されたあたしは
服を着て 翔太のベットを
綺麗に直し
中田家をあとにした。