俺様不器用男子の甘い愛情



これが“ケンカ”ってやつですか。


仲直りしたいのに、あの時言われたことを思い出すと恐くて……。


意気地無し。



「な~に悩んでんのよ!」

「玲菜……」


次の日の学校。


やる気もしないし、教室で顔を会わせにくいあたしは空き教室の隅っこでサボリ。


そんなあたしを見付けてくれたのは玲菜。


「どうしてここが分かったの?」

「さっき恭平から連絡あってね。茉璃ちゃんが落ち込んでる、って」

「恭平くんが……。ごめんね……なんか、みんなに迷惑かけてる…」

「あー!もう、泣かないで!元気出してねっ!これでも飲んで♪」


玲菜は床にコーヒー牛乳を二つ置いた。


あたしが好きな飲み物。


ほんとに玲菜は優しいね。


その優しさに鼻がツンとなって目頭が熱くなったけど、ぐっと我慢。



玲菜に昨日のことを一つずつ話した。



「ケンカね~……。イライラする気持ちも分かるけど彼女に当たるのはヒドイ!」

「うん……でもね?しつこく話し掛けたあたしも悪いかなって」

「茉璃なりに元気出してほしくて頑張ったんだよね」


玲菜の太陽みたいに明るい笑顔に、あたしは救われる。


久しぶりの玲菜にホッとします……。


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