俺様不器用男子の甘い愛情



部活が終わった放課後、珍しく恭平に呼び止められた。


それもすげー真面目な方で。


「隼世。お前に言わなきゃねぇことある……」

「なんかあった?」

「茉璃ちゃんが有阪に言い寄られてるのを見た」

「いつ?」

「今日……ってか部活始まる前くらいかな」


有阪はいつも余計なタイミングで入ってくる。


茉璃に俺がいること知ってやってるから、かなりやっかい。


今、この状況なら有阪に茉璃が取られ兼ねないな………。



「茉璃ちゃん行っちゃうかもね。有阪んとこ」

「行くなら行けばいい。アイツに任せる」

「……後悔すんなよ」


そんなの後悔すんに決まってる。


茉璃手離したら確実に後悔するのなんて分かってる。


これが本音。



絶対、絶対に………明日、ちゃんと茉璃と会って話そう。


じゃないと後から後悔する。



どんな時でもやっぱお前が必要。


今痛いほどそれを知った。


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