俺様不器用男子の甘い愛情
絶対に話すって決意した放課後。
帰ろうと教室を出てった茉璃の細い手首をぐっと掴んだ。
ビクッと肩を揺らすアイツ。
「あっ……は、隼世…くん…。久しぶりっ」
「おう……。今からちょっといい?」
「うん。いいですよ」
ふわっと笑った茉璃を連れて来たのは、ホコリっぽい空き教室。
せっかくここまで来たんだ。
なんか話さないと……。
「茉璃……あのさ…」
「えっと、隼世くん……話したいことがあるの…」
深刻そうで切なそうな茉璃の顔。
良い話じゃないな………。
別れ話を切り出されてもおかしくない。
俺が“ごめん”の3文字を言う前に、茉璃がぎゅっと抱きついてきた。
「ツライのあたしにも半分分けて?」
「え?」
「お節介なの分かってます。でも……あたしを頼って下さい、隼世くん…」
「茉璃……」
アイツの小さな背中に手を回せば、俺に擦り寄って来る。
結局、不器用な俺はいつも茉璃に頼ってばっかり。