俺様不器用男子の甘い愛情



【茉璃side】



逆らうことが恐くて、ビクビクしながら有阪くんの側にいる。


いつまで自分に嘘つけばいいの?


隼世くん………


びしょ濡れになったあたしに、何も聞かずに助けてくれた優しさが嬉しくて………



もっともっと惚れちゃったのです。



「茉璃。好きだよ。……やっと俺のになってくれたね」

「……うん」

「もうちょっと元気出して?もしかして………この間のこと気にしてる?」


この間のこと。


分かってる………あたしが隼世くんに逃げたあの日のこと、ですよね?


「この間のことって?あたし……覚えてませんよ」

「…そっか。なら、いいや。うーん……抱き心地最高」

「あの、有阪くん……。そろそろ授業始まっちゃう……」

「嫌だよ。もう少しここにいて?ねっ?」

「でも………」



行くな、と言わんばかりに掴まれるあたしの腕。


隼世くんのいる教室に戻りたい……。


会いたいの……だから、離してよ。


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