俺様不器用男子の甘い愛情



結局、有阪くんの腕の中で過ごし数学の授業をサボってしまった。


あたし数学苦手なのに………。


もう嫌だな……。


有阪くんから逃れるためには、どうしたらいいの?


隼世くんに本当のこと言って助けを求める?



………そんなことしたら、隼世くんが危ないからダメ。


それに、きっと隼世くんはあたしを嫌いになるはず。


嫌われたくない。



「じゃ、茉璃。また放課後、部活棟で会おうね」

「今日もですか?」

「うん。放課後だって茉璃と話してたいから」

「分かりました……」


部活棟に行くと、隼世くんに会っちゃいそうで恐い……。


有阪くんの“彼女”でいるところを大好きな人に見られたくないです。


ため息をついて、また重たい一日を終える。



どうか、隼世くんに会いませんように………。



放課後、一人で部活棟に行くとすでにバスケ部のジャージ姿で待ってた有阪くん。


「ごめんなさい!遅くなっちゃって……」

「全然いいよ。気にしないで?……今日さ、部室行かない?」

「部室……ですか?」

「そう。二人きりになれる格好の場所だと思わない?」


あたしは渋々頷いた。


………二人きり、気を付けなきゃ。


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