俺様不器用男子の甘い愛情



いつもとは違う恐い顔で、有阪くんを睨み付ける。


隼世くんのこと初めて恐いと思った……。


「茉璃に何してんだよ……」

「タイミング悪いなぁ、隼世くん」

「うるせぇ。サッカー部主将がケガって、どうゆうこと?」

「俺らの問題だから、部外者が口出ししないでくれる?」

「あぁ、しねぇよ。ただ………茉璃が嫌がってんだろ」



あたしは、隼世くんに引っ張られた衝動で胸に倒れ込む。


久しぶりに隼世くんに抱きついた………。


安心して、嬉しくて、涙が出そうです……。


「恭平!茉璃頼んだ」

「はいよっ!茉璃ちゃん。ちょっと俺と一緒に来てくれる?」

「あ、は、はい!でも、隼世くんは!?」


戻ろうとしたあたしの腕を引っ張り、そのまま突き進んで行く。


恭平くん…?


「……あのね、男同士の決着ってあるからさ」

「え?」

「だから、戻って来るまで隼世のことほっといてやって」



苦笑した恭平くんは、また歩いて行ってしまう。


隼世くんが心配です。


ケガ……させられてないですよね?


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