俺様不器用男子の甘い愛情



何も言わないし、聞いてこない。


そんな恭平くんと二人きりで教室に残る。


この沈黙が重たい、です……。



「茉璃ちゃん」

「は、はい?」

「……隼世と別れてどうだった?」

「どうだった……えっと……寂しかったです。普通に」

「それ隼世に言ってやったら喜ぶんじゃない?」


ケラケラ笑って言う恭平くんの真相はいかに………。


しばらく待つと、隼世くんがふらりと教室に入って来た。


ケガはさせられてないみたいで安心………。



「隼世くん……?」

「茉璃。俺んち行く」

「まっ、待って!急すぎません!?」

「いいから、行く。恭平、ありがとな」

「いーえっ♪じゃね、茉璃ちゃん。隼世はイジメ過ぎちゃダメだぞ~」

「分かってる」


久しぶりに繋がれた手。


あったかくて、大きくて、安心する。



やっぱり嘘ついてたあたしがバカでした。


一番に安心するのは、もう隼世くんの隣しかありません。


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