俺様不器用男子の甘い愛情
冬の寒い帰り道は大嫌いだ。
寒さのせいで駅までの道は遠く感じるし。
だけど、茉璃はさっきまで寒い寒い言ってたくせにずーっと笑ってる。
「隼世くんと久しぶりに帰れるのって楽しいです!寒くないですか?」
「とてつもなく寒い。もう、楽しいとかそれどころじゃねぇ」
「え!!あ、それなら……手袋片方貸しましょうか?」
「いいわ。手繋いでたらあったかい」
「えへへ……よかったです」
茉璃らしいピンクのイチゴとうさぎが付いた手袋。
大きさも相当小さそうだし………
「いつから使ってんの?その手袋」
「うーん……小学校3年生ぐらいからですかねっ。かわいいでしょ?」
「茉璃が持ってるから、かわいい」
なんて言えば、頬を真っ赤にしてぷいっと顔を逸らす。
外じゃなかったら完璧押し倒してた。
「もうすぐ受験ですねー」
「そうですねー」
「お互い頑張りましょうね!大学違うのは……寂しいですけど…。受験中会えないし…」
「んな、寂しそうな顔すんな」
こっちまで寂しくなる。
頭を撫でてやれば、ほんとに泣きそうな顔で俺の腕に抱きついた。