俺様不器用男子の甘い愛情



その時以来、あたしは有阪くんに夢中!


あたしにとっては今日告白して来た名前も知らない男の子より、有阪くんの方がよっぽど王子様です。


「まぁ……茉璃がいいならあたしは止めないよ?でもね~……」

「どうしたの?」

「やっぱ断ってよかったかもね。確か、伊吹くん彼女いるし」

「伊吹くん?」


初めて彼の名前を知った。


あの時、顔もまともに見れてないから分からないけど伊吹くんって言うんだね。


彼女いて告白してくるとか最低ですね!!



「あらら……?茉璃ちょっと怒ってる?眉間にシワよってるぞっ!」

「伊吹くんの彼女が可哀想だよ!最低!」

「うん……でも、伊吹くんの彼女も彼女だからさ…」

「あたしの判断は間違ってなかった!やっぱり有阪くんです!」


チャラチャラしてる伊吹くんよりも、硬派で優しい有阪くんがいいもん。


転んだ時のことを思い返すと、まだドキッてするしね……。


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