俺様不器用男子の甘い愛情



告白から数日後の昼休み、あたしは一人で飲み物を買いに自販機に向かってた。


今日は何を飲もうかな~♪


ミルクティー、リンゴジュース、コーヒー牛乳、オレンジジュース………


種類多くて悩みます!!



その時、廊下でトンっと誰かと肩がぶつかってしまった。


「あっ……ごめんなさい…!」

「ん?……あ!お前逃げた女じゃん!」

「へ?きゃっ!」


え、ええっ!?


あたしは男の子に強引に手を引っ張られ、誰もいない図書室に引き込まれる。


だ、だっ、誰ですか!?



「俺のこと……覚えてるよな?」

「え、えっと………」


はっと思い出した……。


もしかして、あたしに告白してきた伊吹くんですか?


「あの放課後の……告白のっ…」

「そう。お前に告白したサッカー部の男。聞きたいことあんだけど……」

「なっ、なんでしょう!」



ドンッ─────


壁に手をつかれてあたしの逃げ道は完全に封鎖。


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