来い恋
そして今日・・・間もなくやって来る薫からどんな質問が来るのか
不安で落ち着かないのです。

それから間もなく薫は私の大好きなお店のチーズケーキをもって参上した。
薫は予想通り、部屋を隅から隅まで見まくってからソファーに腰掛けた。
私はその間にお土産のチーズケーキとアイスティーを用意し
ローテーブルに置いた。
「芽衣にしてはめっちゃシンプルじゃない?芽衣のことだから
もっとさー、ナチュラルな感じかなーって思ったんだけど
シンプルって言うか物なさすぎじゃない?」
毎回思うが薫は絶対ストレスとかないと思う。
言いたいことはスパッとストレート
なんだよね。でも嫌みがないから許せる。
鋭い質問も半端ないけどね・・・
「まだこっちに来て2週間くらいだし、いろいろ見て回りたいけど
休みがなかなかあわなくって。」
「でもさ、よく同棲したよね。芽衣のご両親はこの事しってるの?」
うわー始まった。これから怒涛の質問攻めだ・・・ここは簡単に
答えて切り抜けなければ
「知ってる。」
「ふーーん」
何か嫌な予感。
「じゃあ芽衣が親に同棲したいって言ったの?」
鋭い突っ込みに嫌な汗が出てきた。
「・・・あ・・その、亮輔さんが・・・うちの親にお願いしに行った」
「一人で?」
「・・・そうみたい」
やばい薫の顔が・・・ニヤついてる。
「なんでよ。なんで芽衣は一緒じゃないの?」
「それはさー。」
「うん」
「お見合い前に話しして、うちの親の承諾を得てたというか・・・」
あ~~言っちゃったよ。
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