【完】私と先生~私の初恋~
「許さない!!!!ここを出て行くなんて許さない!!!!


許さないんだからああああ!!!!!!」


血走った母の目が、私を睨みつけている。


スーッと怒りが抜けていく感じがした。


この人から逃れるなんて、私には出来ない事だったんだな……


悔しさと絶望で、私の思考はまた止まって行った。


絶望に打ちひしがれていても、時間だけはあっという間に過ぎていった。


3学期が始まり2月に入ると、3年生は徐々に登校日は少なくなっていく。


そんな中で周りの生徒達は、確実にある未来に目を輝かせ、キラキラしている。


私にはそれが眩し過ぎて、その数少ない登校日にも学校に行くことが少なくなっていった。


何も考えられず、何もやる気が起きず、私はいつの間にか笑うことも話すことも殆ど無くなっていた。


友人達は心配してくれていたが、でもそんな状態の私にどう接していいのか解らなかったらしい。


少しずつ少しずつ、私から離れていくのが解った。


私の人生はこれでいい。これでようやく元に戻ったんだ……


毎日毎日、ただひたすらそんな事を考えて暮らしていた。


卒業式を間近に控えたある日。


久しぶりの学校から戻ると、玄関には男物の綺麗な革靴が置かれていた。


中から母の嬉しそうな話し声と、男の人の声がする。


いつの間に男引っ掛けたんだ…?


そう思いながらリビングに入る。


母はもの凄い笑顔で私を見た。


「早苗お帰り~あ、この人ね、早苗を迎えに来たんだよ~」
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