「光…あたしが知らない間になんかしちゃったのかもしれないから…」




「そんなわけないやんか、ずっと料理作っててくれただけやろ」




あれ、大阪弁に戻ってる…。




「いや…でもほら、あたし目つき悪いし…」




「どこが…。もう、離せ。殴らんから」




「言ったな」
と優輝さん。


「…」
無言の酒井さん。





2人ほぼ同時に手を離し、光から1歩離れた。





「今度なんかやったら
…殺す。
とりあえずお前は今すぐ帰れ」




光が明美さんにそう言い放ち、明美さんをキツくキツく睨んだ。




「あぁ、帰るさ。
お前の顔なんて二度と見たくない」




明美さんも負けじと光を睨む。




「奇遇やな、俺もや」




「…じゃーな」




明美さんが出て行くまで、ずっと、光は明美さんを睨み続けた。




そして、ドアが閉まる音と共に緊迫感がなくなり、顔が引きつっていた3人が一気に座り込んだ。




「あぁ…久々見たわ…」



「心臓飛び出るかと思った」



「光怖えっす。一生敵いませんわ」




へたり込んだ3人は口々に光の恐怖を語った。





あたしも、怖かった。
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