浅葱色に射す一筋の光
近藤の部屋にて
近藤「何があった…」
土方「意見の食い違いだ」
近藤「話せ」
土方「いや…いい。これは俺とあいつの問題なんだ…」
近藤「……俺も関係あるんだな?」
土方「ねぇ~よ」
近藤「翔を……優輝菜を好いてんだろ?」
土方「あぁ。それは変んねぇよ」
近藤「大事にしてやれ。女に手を挙げるな…」
土方「あいつは…女じゃねぇよ…」
近藤「喋り方、行動は確かに男だ。
だが、力は所詮…女なんだ…」
土方「……………………………………。
勝っちゃんはあいつに殴られたことないから分からないだろうが…」
近藤「子が産めなくなったらどうする…
あいつが他の男と一緒になって
子が産めなくなったら…
可哀想だとは思わんのか」
土方「あいつは…俺と一緒になんだよ!」
近藤「ふっ!お前からそんな言葉を聞くとはな…」
土方「大丈夫だ…いつだって戻ってきたんだ…また戻ってくる」
近藤「……………………………………
いつもとは違うと…俺は思うがな…」
土方「何故」
近藤「…ん~…何かを決意した目だ…
いつもは、どこか不安気な感じだったが…
今回は…もう何かを決意した目だった」
土方「……………………………………」
近藤「……………………………………」
土方「あいつは…死ぬ気だ…」
近藤「っっっ!!! 何っっっ!!!」
土方「しかも…そう遠くない話だ…」
近藤「止める…よな?」
土方「あぁ。そのつもりだ…だが…そう簡単には行きそうにねぇ…」
近藤「というと?」