浅葱色に射す一筋の光





      近藤の部屋にて


     近藤「何があった…」


    土方「意見の食い違いだ」


      近藤「話せ」


  土方「いや…いい。これは俺とあいつの問題なんだ…」


   近藤「……俺も関係あるんだな?」


      土方「ねぇ~よ」


  近藤「翔を……優輝菜を好いてんだろ?」


   土方「あぁ。それは変んねぇよ」


  近藤「大事にしてやれ。女に手を挙げるな…」


   土方「あいつは…女じゃねぇよ…」


   近藤「喋り方、行動は確かに男だ。

    だが、力は所詮…女なんだ…」


  土方「……………………………………。

   勝っちゃんはあいつに殴られたことないから分からないだろうが…」


  近藤「子が産めなくなったらどうする…

   あいつが他の男と一緒になって

     子が産めなくなったら…

     可哀想だとは思わんのか」


 土方「あいつは…俺と一緒になんだよ!」


  近藤「ふっ!お前からそんな言葉を聞くとはな…」


  土方「大丈夫だ…いつだって戻ってきたんだ…また戻ってくる」


  近藤「……………………………………

   いつもとは違うと…俺は思うがな…」


       土方「何故」


  近藤「…ん~…何かを決意した目だ…

 いつもは、どこか不安気な感じだったが…

 今回は…もう何かを決意した目だった」


  土方「……………………………………」


  近藤「……………………………………」


   土方「あいつは…死ぬ気だ…」


  近藤「っっっ!!! 何っっっ!!!」


  土方「しかも…そう遠くない話だ…」


    近藤「止める…よな?」


  土方「あぁ。そのつもりだ…だが…そう簡単には行きそうにねぇ…」


     近藤「というと?」






< 236 / 407 >

この作品をシェア

pagetop