浅葱色に射す一筋の光





    土方「局ヲ脱スルヲ不許 」


    近藤「法度を使うつもりか…」


       土方「あぁ」


    近藤「どうするつもりだ?」


  近藤は土方に猪口を渡し、酒を注いだ


   土方も近藤に返盃し、2人で呑んだ


     土方「わっかんね…」


   近藤「刻が迫っているのだろ!!」


  土方「勝ちゃんには…あいつが必要か?」


    近藤「あぁ。もちろんだ」


    土方「欲しいのは頭脳か?」


       近藤「あぁ」


  土方「……………そうか……………」


    近藤「お前は必要ないと?」


  土方「俺が必要なのは…

     あいつの頭脳じゃねぇ。

     あいつが必要なんだ。 

    いっそのこと記憶飛んじまえば

     良いとも思ってる…」


  近藤「これから上様のお役に立てると言う時に…何言ってんだ…」


  土方「…そうだな…山南さんの事は?」


  近藤「ん~…思想が違うんでな…必要では無くなってきてるのは事実ではないか?」


  土方「……………………………………」


       近藤「何だ?」


  土方「………………いや………………」



      近藤「呑め呑め」



   2人は夜更けまで呑み続けた…






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  平助「……………………………………」


  新八「……………………………………」


  左之「聞かなかったことにしてぇ…」


  総司「……………近藤さん……………」




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