浅葱色に射す一筋の光
死の恐怖





  近藤さんは、薩摩藩と友好関係を築き上げていた。


  近藤さんには感謝してもしきれない。


  土方も総司や新八を連れて

    薩摩の軍事を学んでいた…。 


  武田観柳斎も医術を学び、貢献している

   
     何もかもが順調だった

  
  9月1日。朝餉に松原さんが来なかったから

   部屋に呼びに行くと…返事がない


    翔「松原さん…開けますよ?」


        スーーーーーー


  翔「っっ!! 松原さんっっ!!」


 紫色になり冷たくなった松原さんが布団の中にいた


  翔「っっっ!!!松原さんっっっ!!!

   松原さんっっっ!!! 誰かっっ!!

   歳ぃーーーーーーーーー!!!」


   バタバタバタバタバタバタバタ


  土方「どうした…っっっ!!!

      松原っっっ!!!

     総司!医者だっっっ!!!」



       心臓発作……


                       翔「っっっ!!!9月1日っっっ!!!」


        土方「何だ」


  翔「松原さんの命日…だけど、

   色んな説があって…分からなかった…

     本当なら去年の今日に…

     恋仲の人と心中…だと…」


  土方「……………………………………

   近藤さん、平助、後は頼む…」


  土方は小刻みに震える翔を抱き上げ

    土方の部屋に連れて行った


  胡座をかいた土方の上に翔を座らせた


  土方「病ばかりは…仕方ねぇな…

   全ての者を守るのはこんな小さい体と

   脳じゃ限界がある…分かるか?」


  翔「……うん……松原さんは……

  幸せだったかな……新選組にいて…

     良かったと…思えたかな?」


  土方「……だと…良いな…俺もそれを望んでる…泣いて良いぞ」



    翔は土方の胸でワンワン泣いた



  
   ーーーーーーーーーーーーーー

 


   
< 249 / 407 >

この作品をシェア

pagetop