浅葱色に射す一筋の光




  優「藤堂平助。8番組組長。弘化元年、武蔵国江戸にて誕生。上総介兼重の刀を持つ。 北辰一刀流開祖・千葉周作の道場、玄武館の 門弟子とされるが、伊藤道場の寄弟子であった …?これもはっきりとは分かりませんが、江戸 っ子で有意の人材であり、経済に達し、戟剣をよくする記録があります。

  総司・永倉さん・ 斎藤さんと共に

  
  【近藤四天王】と呼ばれています


戦闘の際には常に先陣切ったことから、 魁先生という異名もあります。」


   また水を一口飲み、続けた。


  優「後は…」と、チラッと左之を見ると…


   ドキドキ・モジモジしてる左之の姿…


     クスッと笑って話し始めた。


 優「原田左之助。 10番組組長。 天保11年誕生。 伊予松山藩の中間だったが、谷万太郎から種田流槍術?宝蔵院流の免許皆伝を受け

   槍の名手として知られた。


  近藤さん達と上京し、殿軍である十番組組長となる。

江戸藩邸に出仕していた頃、同じく江戸藩邸 に住んでいた内藤助之進とよく遊んでいた。  
 短気な性格で中間時代に上官に当たる武士と 喧嘩して【腹を切る作法も知らぬ下司め】と言われ、本当に腹を切って見せた 。

 傷は浅かったので、命に別状は無かったが【 死損ね左之助】と呼ばれる…」

目を細め、馬鹿な奴だ…と、遠い目をした優輝菜。 幹部達も切腹傷があることは分かっていたが、事情までは知らなかったようで…軽蔑の目を向ける。

「経緯までは知らないけど、闘うのに短気は 命取りになりますよ?」と、一言告げ、つづけた。

 優「永倉さん・藤堂さんと仲が良く…違った らすいません…三馬鹿と言われていたと言う説 もありました。 暇さえあれば三人で島原へ行 っていたとも…」と…軽蔑の目を向けた。

 優「九番組組長となる人物はまだいませんので割愛させて頂きます」と、ペコリと頭を下げた 。

 近藤さん「我々ですら忘れていた過去や知らなかったことまで伝わるとはな…」と、笑った 。


 優「そして…忘れてはならないのが…芹沢鴨… 筆頭局長。 文政10年に誕生。垣武平氏。常 陸平氏大掾氏一族である吉田氏族の鹿島氏の当主である鹿島成幹の流れを汲むという芹沢氏。 父は常陸国行方郡玉造村芹沢の郷士の三男。

 芹沢の部下に新見錦・平山五郎・野口健司

 常に鉄扇を持ち、酒好きで昼間から呑んで酔っていないことはなかったとか…。

 反面、気さくな一面もあり、部下達の失態を 「俺だ」と言って逃げたり、子ども達と遊んだりと…人間らしさもまたあったようです。

  

  京へ出発した際、宿を取り忘れられ、大焚き火してたんですよね…。」



みんな…はぁ~~~~~~~~~…と、大きな 溜め息をついた。





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