浅葱色に射す一筋の光




  
  十を8回ほど繰り返した所で土方が戻ってきた


  土方「香袋…梅の香り。落ち着くだろ?」


  翔「あ…ありがとう。80数えましたけどね~……

   梅の花~一輪咲いても梅は梅…」


  土方「小さな声でも言うな」


  翔「ケラケラ…ありがとう。大事にする」


       土方「あぁ…」


    二人で町を徘徊していると…

  
   ?「 天誅ーーーーーーーー!!! 」


  その男は刀を振り上げ翔に向かって走り出した。


  二人は振り返ったが間に合わない


    土方が翔を突き飛ばした


  翔「わぁっっっ!!!  ん?」


  土方の脇腹にその男の刀が刺さっていた


  翔「歳ぃーーーーーーーーーー!!!」


    土方「逃げろっっっ!!!」


    翔は抜刀し、男に向けた


      翔「長州か?」


       ?「あぁ」


      翔「何故…私が?」


 ?「お前じゃなくても犬であれば誰でも良い」


  翔「私が吉田稔麿の許嫁でも?」


      ?「優輝菜か?」


  翔「いかにも…でも、我が副長の報復はキチッとさせて頂きます」


      土方「逃げろ……」


      翔「ヤダ!!!」


  翔は相手に斬りかかった…が、

  難なく交わされ突かれるも翔も交わし

      15分ほど経った…


 騒ぎを聞きつけ、人垣が出来た所で、一番組登場


 総司「翔っっ!!! 土方さんっっ!!」


     総司も抜刀し参戦、

 続いて平隊士達も加わり長州を成敗した……


  最後の独りを総司が殺したのを確認し

      土方の所に走った…


  翔「何やってんだよっっっ!!!

  副長不在じゃ困るんだよっっっ!!!」


  涙で土方が霞むが、ゴシゴシこすり、

    傷をみた…………………………



      翔「っっっ!!!」



 手拭いを傷口に当て、土方に馬乗りになり

    体重をかけ、止血を試みる


  翔「歳!歳!歳!こっち見ろ…

     寝ちゃだめっっっ!!!

   私を呼び続けて!!!医者はまだ?

  総司!!!手拭い足りない!頂戴!」


 土方「町中で……足出してんじゃ…ねぇ」


  翔「今は緊急自体っっっ!!!

   早くっっっ!!! 医者はまだ?」



  近くの民家に入れてもらい、土方を寝かせた…

  


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