浅葱色に射す一筋の光




  土方は子供が出来ないことに

 焦りを感じていた…  何故出来ない…

  結婚記念日には!!!て、意気込む。



   12月20日

   二人で宿に泊まっていた

  土方「餓鬼が欲しい…

   月の物はちゃんと来てんのか?」

       優輝菜「うん」

     土方「じゃ~~何で…」

  優輝菜「まだ赤ちゃんが安心できないから

   お腹に来てくれないんじゃない?」 


  土方「……………………………………」


  優輝菜「赤ちゃんも選んでくるんだよ…

  ちゃんと父上と母上が安心して暮らせる

   世の中にしてくれたら来るよ…」


  土方「……………………………………。

    二人の時をもう少し楽しむか…」


     優輝菜「そうだね」

  
  まぁ………この日も朝まで寝られなかった訳で…


  新婚一年目は平和に終わりましたとさ




   ーーーーーーーーーーーーーー



  
  ミニエー銃の弾の改良も進み、

    訓練も順調に進んでいた


  平助、一、左之の銃の腕はピカイチで、

     私より断然上手い


    流石は組長…飲み込みが早い



    ーーーーーーーーーーーーーー



  6月10日…


   優輝菜「申し訳ありません」


   土方「何をしでかした!!!」


  優輝菜「本当なら今日、新撰組は

   幕府の直参になっていたんです」


  土方「……………………………………」


  優輝菜「あなたの…夢でしたよね…

  武士になるのが…申し訳ありません」


  土方「ふっ!こっちで一旗挙げて

      やるから心配ご無用!」


  優輝菜「もう…武士ですけどね…

    新選組は…組織として日本中が

      認めてますから…………」


  土方「あぁ。その通り。お前は

   生きててくれりゃ~それで良い」


   優輝菜「それつまんないよ」クス


      土方「だろうな…」

  
   本当は……なりたかっただろう…


       幕臣に……


       武士に……




  

  
< 272 / 407 >

この作品をシェア

pagetop