浅葱色に射す一筋の光




  帰り道


   優衣と総司は手を繋いでいた


  優輝菜「優衣…!!!」


  優衣「ふふふふふふふふふ」


  総司「楽しみました」


  優輝菜「っっっ!!!はしたない!

   会って間もない奴とっっっ!!!」


  優衣「優輝に言われたくねぇよ!」


  土方「どーゆー事だ?」


  優衣「荒れてた時は色んな男連れてた…

    翔が優輝を変えたんだよ…」


  土方「ほぉ?」


  優輝菜「お…大昔の話!!!」


  土方「茶屋戻るか?」


  優輝菜「お前だってそうだろが!

  お前だけには言われたくない!!!

 優衣も旦那の前でそーゆー話すんなっ!」


  優衣「…じゃ、沖田さんとの事も言わないでよね!!クスクス」


  優輝菜「好きな人とじゃないと傷つくよ?」


  優衣「分かったから!」


  総司「じゃ、優輝菜が私を慰めてくれますか?」


     
     ガゴンッッッ!!!



  土方「人の嫁を口説くなっっっ!!!」



  優衣「クスクス。私達も大人だから…

   もし子供が出来たら責任とって

      頂きますから!」


  優輝菜「当然です!!!総司…

   優衣を傷つけないでね…ここでは

   私が優衣の保護者だし…優衣は

   事故で飛ばされたわけじゃないから

    いつ戻るか分かんないし…

    お互い傷付かない恋してね…」



  総司「っっっ!!! 優衣が…戻る?」



  優輝菜「分かんないけど…

    今帰ってもおかしくないじゃん? 
    
    死んでないなら…あっちにも

    優衣がいるんだろうし…」



  総司「っっっ!!!」キュッ!



     優衣「沖田さん?」


  総司「……………………………………

       帰らないで下さい…」


     優衣「沖田さん?」


  総司「ハッ! あ…何でもないです…

   早く帰れると良いですね~ ハハ 

   母上も心配してるでしょうし…」
 


  優輝菜「そうだよ~…私が死んで

     優衣まで行方不明じゃ、

     絶対パパとママ死ぬよ?」



  優衣「っっっ!!!…………………………」

 
  土方「………………………優衣?」
 


      優衣「はい?」



  土方「大丈夫か?何か言いたいことが

     あるなら言えよ?」


  優衣「はい。ありがとぅございます。

        お兄さん」


  土方「っっっ!!!あ…あぁ」


  優輝菜「お兄さんって言われて

        嬉しそうだね」


     土方「悪くねぇ………」

  

  
  
     
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