浅葱色に射す一筋の光





    日本は無条件降伏をした。

日本初の敗戦にして世界最大の被害を出した。


   生き残りで日本の再建をした。


 無条件降伏をしても、メリケンは日本を奪うどころか、植民地にもしなかった。


   尚も同盟を結んでくれた。


  始めから…メリケンには適わなかった。

 核爆弾の怖い所は死者の数じゃない。

 毒物を含んでいたから、生き残りも、死ぬまで苦しんだ。


     90年程経った今でもです


  空気汚染、核の被害に遭った人達の子も


     また病に犯されていた。


  私もその一人です。体中、至る所が蝕まれてます。

   幹部「っっっ!!!」


  40まで生きられれば御の字です。

  世界には【 GULFWAR BABY 】と言って、戦によって毒を吸い込んだ人の子を指します。 中には手足が無く産まれたり、目や耳が無かったり、私より悲惨な子は沢山いる。(本当は湾岸戦争での話だけど)

  一人でも多く生き残り、女や子を守って欲しい。 そして…メリケン攻撃をくい止めて欲しい。 孫にまで語り継いで…。

  私はそんな力はない。だから壬生浪士組が大きくなって…力を付けてくれれば…って思ったけど…それは…無理なんだね…

  烝の言葉は正しい。 私は我が儘を言ってただけだね。 ごめん。

 あ…私、隊士じゃん、切腹させられるよ。

 残りの人生、黙って従うことにする。

 でも…第二次世界大戦以降…日本は戦をしてない。

   平和だよ。 今北朝鮮が江戸に核を打ち込もうとしてるけどね…

日本がやられたら同盟国が助けてくれるよ」


  言い終えたとき…土方を筆頭にみんなが私を抱き締めた。

  翔「っっっ!!!ビックリしたぁ~~!

      もしかして…聞いてた?」

  土方「……少し黙れ……」   

     抱きしめる力が強い…。

  翔「副長…苦しいって…」

  土方「歳」 翔「は?」

 土方「歳と言え!! 良いな!! 副長命令だ!!」

    翔「でたよ…職権乱用…」

  土方「職権乱用…上等だっ!」

  翔「みんな…明日から気をつけて!!無事に戻ってきてね…お土産…期待してるから」

   土方「1日休みを取るから

       一緒に出掛けよう」

   翔「…………………うん!!!」

  近藤「屋根が抜けるぞ。降りよう」

  と、優しく手を取ってくれた。

  翔「私、壬生浪士組の為に命使います」

  土方「死ぬ時は一緒なんだろ?独りで死なせねえから安心しろ!!」

  翔「うん。ありがとう」土方の背中に自分の手を回した。



  土方は私を担ぎ、下に飛び降りた。




      脳…揺れたよ?  





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