浅葱色に射す一筋の光





  楠木「次は俺の番だっっっ!!!」

  翔「良いよ?私が勝ったら?」

    楠木「お前を認める」

     翔「乗った!!!」

    楠木「お前の条件は?」

  翔「生きて。もし破ったら…呪う」

  楠木「ぷっ! ゴホン!良いだろう」

     翔「まず…チュッ!」

     楠木「っっっ!!!」

  翔はねじ上げた反対に回り鳩尾に肘鉄。背中から回し蹴り。髪を掴み、頭突き、左頬に右ストレート。楠木が前屈みになったとき、


  しゃがんで下から顎にアッパー


  連続で繰り出される技に楠木は一度も手を出せずに後ろに吹っ飛んだ。


    間者「っっっ!!!」


  楠木を見た彼等は一斉に走り寄って翔に殴りかかる。

  翔「あんた達もやるの? じゃ、生きる覚悟は良い?」


  間者「上等だぁ~~~~~!!!」


  翔は円陣になって襲いかかってくる奴らを見てしゃがんだ。


  奴ら同士が拳を交えて悶絶するが、すぐこちらに向かってくる。


  足払い、砂かけ、殴られそうになれば隣にいた奴を盾にし殴られて貰い、殴られて気を失った奴をまた襲いかかってきた奴らに放り投げ、共倒れ。
  本当なら此処で終わりだけど怒りに我を忘れた奴らはまた襲ってくる。

  回し蹴りは芋づる式に3人倒れ、倒れた奴にかかと落とし…

    楠木含め4人は落ちた。



      ガツンッッッ!!!




  後から木の枝で頭を殴られた…

  翔「いたっっっ!!!あ~~~~!!!

      血が出た……………………」


    クラッとした時、殴られた。


  膝を付き、崩れた…。ニヤッと笑った奴を見て…終わり。


   翔は地面スレスレで足を引っ掛け倒した相手の上に跨がり、首にチョップ。


  全てが片付いたとき…私は気を失った



  土方、間者の怒鳴り声を聞きつけて来ていた新八と左之が楠木達に縄をかけた。



  土方「この前…こいつは手を出せなかったんじゃない。出さなかったんだ。分かるか? 幹部でこいつに勝ったのは…

 今まで俺だけだ。剣はからきしダメだが柔術に関しちゃお前らとはケタ違いだ…分かったか。あいつは自分で自分の居場所を手に入れたんだ…
        連れてけ!!!」


  土方はそう言うと転がる総司の下へ…


 土方「……はぁ~~。あれはみっともない」


  気を失ったままの総司と翔を担ぎ上げ、部屋へ…  総司の隣の部屋の斎藤に声をかける


  土方「一、いるか?悪い、総司の布団敷いてくれ…」


  一「…はい。  何が…」


  土方「いや…いつも通り、翔にやられた」


  一「…流石ですね」

  土方「あぁ。でも今回は総司がバカだった」

  一「では…翔は…」


  土方「楠木達にやられた。 総司は寝かしときゃ良い。頼む」


  一「はい」

 

   

 
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