俺様とネコ女
サダの視線が上に逸れた。

後ろを振り返ると、コウが立っていた。キュ、とコウに会えただけで心拍が乱れる。


「コウ!」


誰?なんて聞かないコウは、黙ってサダを見てる。ううん、正確には睨んでる。恐らく機嫌が悪い。しかも、もの凄く。


「コウ、この人大学のときの友達」

「こころ、この人は?」


ピクリと反応した眉。サダ、空気読んで。この凍りつくような目。怯むでしょ普通。


「お友達。こいつ俺の」


コウはサダに言い捨て、行くぞ、と手を引っ張った。 引っ張られた手はしっかりと繋がれていて。気がつけば指が絡めてあって。

ぎゅっと握ると、小さく、でも確かに握り返してくれた。
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