俺様とネコ女
キーを渡され運転席に乗り込んだ。教習所以来の運転席に、身体が強張る。


「よし!」

意を決してハンドルを握ったものの、ブレーキとアクセルに足が届かない。座席の動かし方も分からず、当然のように冷ややかな目。大丈夫、想定内。プッシュキーを押してエンジンをかけた。


「かかった!」

「は?お前そのレベル?」

「ねぇ、この車外車だよね。ってことは、ウインカーが左で、ワイパーがこっち」

「今から代行呼ぶ」

「大丈夫だよ。安心して寝てなよ」

「目が覚めたらあの世か」


失礼な。と呟いてアクセルを踏んだ。あれ、動かない。動かないし、ブォーンってエンジンが唸った。


「おい!ドライブにしろ!」

「あ、」

「あ、じゃねえ」

「冗談だから」

「お前酷すぎるぞ。人に初めて運転させるのに」


どうしよう。めちゃくちゃ嬉しい!
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