俺様とネコ女
「お前料理しないんじゃないの?」

「できない、とは言ってないよ?しないの。自分1人のためにわざわざ料理作るのってめんどくさいでしょ?」

「俺のためなら?」

「作れる、かもよ?」


うわっ、誘導尋問。うっかり自白してしまうところだった。


「コウ?」


ドクン...振り向くと、至近距離にコウの顔。


それきり、私たちを襲う沈黙。車の中のそれと、状況が違って緊張が走る。


この体勢、甘いコウ。私、限界。

私から、キスをした。


膝に座ったまま、上半身をひねって。両腕をコウの首に巻きつけ、唇を重ねた。

チュ、ノイズを伴い離れた唇。

至近距離で見つめ合う。


「もっと」


コウの口から放たれた言葉は私を驚かすには十分すぎた。
< 140 / 337 >

この作品をシェア

pagetop