俺様とネコ女
コウが連れて行ってくれたバーは、10分ほど歩いた場所にあった。混雑しているけれど、騒がしくない、オシャレで落ち着いたお店だった。
小さめのボリュームで、洋楽を聞かない私でも知ってる有名な洋楽が流れている。コウは迷わずカウンターに向かいながら、横目で私を見下ろす。
「ここは芋焼酎の種類が多い」
やった!と素直に喜ぶ。私がさっき芋が飲みたいって言ったの聞いてたんだ。
「赤澤さんいらっしゃいませ。マスターは今休憩中です」
コウはカウンターの右端に座り、顔見知りの店員と挨拶を交わした。馴染みのお店に連れてきてくれたんだと思うと、ちょっと嬉しい。私は左側に座った。
薄暗いオレンジの間接照明が影を作り、コウのきれいな顔を余計際立たせている。なんだか幻想的だ。
スーツの袖口から時々覗く高級そうな腕時計。ネクタイもさりげなくハイブランドだったり。近くで見るスーツは、明らかに仕立てが良さそうで、スラックスの折り目がビシっと入ってる。
このコウという男は、口が悪い以外、非の打ち所がない。
小さめのボリュームで、洋楽を聞かない私でも知ってる有名な洋楽が流れている。コウは迷わずカウンターに向かいながら、横目で私を見下ろす。
「ここは芋焼酎の種類が多い」
やった!と素直に喜ぶ。私がさっき芋が飲みたいって言ったの聞いてたんだ。
「赤澤さんいらっしゃいませ。マスターは今休憩中です」
コウはカウンターの右端に座り、顔見知りの店員と挨拶を交わした。馴染みのお店に連れてきてくれたんだと思うと、ちょっと嬉しい。私は左側に座った。
薄暗いオレンジの間接照明が影を作り、コウのきれいな顔を余計際立たせている。なんだか幻想的だ。
スーツの袖口から時々覗く高級そうな腕時計。ネクタイもさりげなくハイブランドだったり。近くで見るスーツは、明らかに仕立てが良さそうで、スラックスの折り目がビシっと入ってる。
このコウという男は、口が悪い以外、非の打ち所がない。