俺様とネコ女
確かあいつ、役員会議の日は1人で居残りだと言っていた。それなら今、隣の部屋に1人でいるはずだ。

あいつにメッセージしようとスマホを取り出した瞬間、あいつからメッセージがきた。


”お疲れ。今日も遅いの?
私今、初残業中。
1人で部屋にいるって寂しいね”


あいつが1人でいることがわかった俺は、うっかり胸が高まった。あいつの顔が見れると思うだけでこれかよ。

俺はどれだけあいつが好きなんだ。


「うわっ!」ノックもせずに秘書課に入ると、あいつは椅子から飛び上がって驚いた。


「お前何してんの?」

「いやいや。それこっちのセリフ。コウこそ何してんのよ」

「別に」


初めて入った秘書課は、男しかいない1課と全く違っていた。

デスクの上には、カラフルなペンスタンドにカラフルなメモ用紙。花やらリボンやらのマグネットまで、デスクの引き出しに貼り付けてある。

そんなもんが視界に入ると気が散って仕事にならないだろ。理解できない。
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