俺様とネコ女
「嬉しい…」


まだ泣く私を、軽々と持ち上げたかと思うと、行き先はベッドで。

ベッドが沈む。何度も落とされる唇。コウの重みを全身で受け止める。 コウに触れたくて、コウを離したくなくて、体を寄せ、可能な限り密着する。


「お前のこういうところがネコっぽいから、ネコって言ってるだけだから」

指で私の首元の髪の毛を払う。唇があらわになった首筋に触れる。わずかに身をよじると、口元が、かすかにほほ笑んだ。


「社内恋愛はしないって聞いたけど」

「それは社内の女を振るときの決まり文句。そう言えば諦めるだろ」

「それだけの理由?」

「そんなこと気にしてたのか?」

「うん。だから好きって言えなかった」


唇が触れる。何度も、何度も。


「祐樹はもう本当に好きじゃないのか?」

「コウに出会ったあの日から、コウに惹かれてた。だからコウとした。出会ったその日にセックスなんて、人生で初めてだった」

「・・・・」

「凄く好きになっちゃったのに、好きって言えなくて」

「お前、かわいい」


コウを抱きしめる腕に、ギュ、と力をこめる。混乱してた頭がクリアになって、どんどん喜びに占領される。
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