俺様とネコ女
その後の記憶がない。



我に返った時、コウのマンションにいた。

冷たいフローリングの上で崩れるように座り込み、バッグも放り投げたまま。


この秘密は重すぎる。絶対態度に出てしまう。
コウに隠し事なんてできない。


コウが8月にいなくなってしまうなんて、耐えられない。

どうしよう。

服も着替えず、ベッドに潜る。頭まで布団を被って、小さく丸まる。


涙が止まらない。



いつのまにか降り始めた雨音が、やたら耳障りだ。
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