兄貴がミカエルになるとき
バレンタインデーは、何度も乙女の心をキリキリさせるイベントだ。
たとえこれがチョコレート会社の陰謀だとしても、バレンタインにドキドキしないようになったら女子も終わりだ、と断言したいとこだけど、憧れていた先輩も卒業してしまい、実は私も、チョコ選びにときめく相手が今年はいない。
ので、正直に答える。
「いない」
「即答か。まあ、あんなものは商業イベントのようなもんだからな。別に乗せられる必要もない」
「じゃ、プリンもいらないね」
「それは貰っておく。それにパパも期待しているから忘れるな」
そう念押しをして「ほら、最後に一口」と、トオ兄はまたモンモンにスプーンを近づけた。
モンモンが薄く口を開けてプリンをするっと吸い込むと、「お前は上手に食べるなあ」と目を細め、まるで自分の子どもを褒めるがごとく嬉しそうに笑う。
女性にメロメロになっている姿は一度も見たことないけど、モンモンにはぞっこんだ。
何をやっても「お前は賢いなあ」「なんでそんなに可愛いんだよ」とか言って、アホじゃないかと思うくらい愛でている。
たとえこれがチョコレート会社の陰謀だとしても、バレンタインにドキドキしないようになったら女子も終わりだ、と断言したいとこだけど、憧れていた先輩も卒業してしまい、実は私も、チョコ選びにときめく相手が今年はいない。
ので、正直に答える。
「いない」
「即答か。まあ、あんなものは商業イベントのようなもんだからな。別に乗せられる必要もない」
「じゃ、プリンもいらないね」
「それは貰っておく。それにパパも期待しているから忘れるな」
そう念押しをして「ほら、最後に一口」と、トオ兄はまたモンモンにスプーンを近づけた。
モンモンが薄く口を開けてプリンをするっと吸い込むと、「お前は上手に食べるなあ」と目を細め、まるで自分の子どもを褒めるがごとく嬉しそうに笑う。
女性にメロメロになっている姿は一度も見たことないけど、モンモンにはぞっこんだ。
何をやっても「お前は賢いなあ」「なんでそんなに可愛いんだよ」とか言って、アホじゃないかと思うくらい愛でている。