兄貴がミカエルになるとき
もちろん、真田に恋するきっかけ作りをしたいわけではなく、真田ならラブチョコでもなく、義理チョコでもなく、友チョコとして「お、ありがとう」と、軽く受け取ってもらえると思ったからだ。
ちょうどバレンタインデーの日に図書委員会があったのは偶然だ。
「行くか、めんどうだけどよー」
5時間目の授業が終わると真田から声をかけられ、私は筆記用具のほかにチョコレートを入れたトートバッグを提げて教室を出た。
隣に並んだ真田は私より10センチくらい背が低い。
春夏秋冬、季節を問わずボールを追いかけているせいで、顔は日に焼けていつでも浅黒い。
本田圭佑風に髪を短く刈り上げ、いかにもサッカー少年といった雰囲気だ。
委員会のあるリクリエーションルームに向かう廊下は教室から外れていることもあり、授業が終わったこの時間に歩いている生徒は自分たち以外にはいなかった。
本当は委員会が終わった後でチョコレートを渡そうと思っていたけどそれだと誰かから話しかけられてタイミングを逃すかもしれないと考えて、急遽予定を変更。
リクリエーションルームに向かって歩きながら「はい、これ」と、隣を歩く真田に何気なく、さりげなく、チョコレートを入れた袋を渡した。
ちょうどバレンタインデーの日に図書委員会があったのは偶然だ。
「行くか、めんどうだけどよー」
5時間目の授業が終わると真田から声をかけられ、私は筆記用具のほかにチョコレートを入れたトートバッグを提げて教室を出た。
隣に並んだ真田は私より10センチくらい背が低い。
春夏秋冬、季節を問わずボールを追いかけているせいで、顔は日に焼けていつでも浅黒い。
本田圭佑風に髪を短く刈り上げ、いかにもサッカー少年といった雰囲気だ。
委員会のあるリクリエーションルームに向かう廊下は教室から外れていることもあり、授業が終わったこの時間に歩いている生徒は自分たち以外にはいなかった。
本当は委員会が終わった後でチョコレートを渡そうと思っていたけどそれだと誰かから話しかけられてタイミングを逃すかもしれないと考えて、急遽予定を変更。
リクリエーションルームに向かって歩きながら「はい、これ」と、隣を歩く真田に何気なく、さりげなく、チョコレートを入れた袋を渡した。