兄貴がミカエルになるとき
ガツン!
頭に石が当たったような、いや、胸の中に重いサッカーボールをドスンと打ち込まれたかのような衝撃だった。
さっきまでいい友達だったはずなのに。
初めての友チョコだったのに。
教室に入れないまま立ちすくんでいると力が抜けて、腕に抱えていた本を落としてしまった。
ハードカバー2冊分の重量が床と衝突し、ダン!と大きな音を響かせた。
2人が私を振り返る。
「あら、やだあ。聞かれちゃったかしら。真田ったらひどいわよねえ、せっかく希沙良さんがチョコをあげたのに、でかすぎて女じゃないなんて」
リカコが真田と私を見比べてニヤニヤ笑っている。
私は落とした本を拾って真田の元に歩いて行った。
「真田のこと、友達だと思っていたけどそうじゃなかったみたいだから、返して」
すごく腹立たしいのに、自分でも情けないほどぼそぼそした声しか出ない。
「返して」
真田はリカコと私の前で明らかに動揺していたがと、もう一度そう言って手を差し出すと、机の上に置いた黒い学生カバンから、チョコの袋をゆっくり取り出した。
これまで見たことのない、しょげた顔だったけど、でも許せなかった。
でかすぎて女じゃない、はいくら友達だとしても言いすぎだ。
いや、友達なら言わないで欲しかった。
意気地なし。
頭に石が当たったような、いや、胸の中に重いサッカーボールをドスンと打ち込まれたかのような衝撃だった。
さっきまでいい友達だったはずなのに。
初めての友チョコだったのに。
教室に入れないまま立ちすくんでいると力が抜けて、腕に抱えていた本を落としてしまった。
ハードカバー2冊分の重量が床と衝突し、ダン!と大きな音を響かせた。
2人が私を振り返る。
「あら、やだあ。聞かれちゃったかしら。真田ったらひどいわよねえ、せっかく希沙良さんがチョコをあげたのに、でかすぎて女じゃないなんて」
リカコが真田と私を見比べてニヤニヤ笑っている。
私は落とした本を拾って真田の元に歩いて行った。
「真田のこと、友達だと思っていたけどそうじゃなかったみたいだから、返して」
すごく腹立たしいのに、自分でも情けないほどぼそぼそした声しか出ない。
「返して」
真田はリカコと私の前で明らかに動揺していたがと、もう一度そう言って手を差し出すと、机の上に置いた黒い学生カバンから、チョコの袋をゆっくり取り出した。
これまで見たことのない、しょげた顔だったけど、でも許せなかった。
でかすぎて女じゃない、はいくら友達だとしても言いすぎだ。
いや、友達なら言わないで欲しかった。
意気地なし。