兄貴がミカエルになるとき
「心底、君のことを妬んでるんだよ。『彼女くらい身長があればパリコレモデルだって夢じゃないのに。宝の持ち腐れだ』って怒ってたから。だから花園さんが妬む女子ってどんな子だろうって、ずっと興味があった」

自分の意思じゃないけど、お陰様で現状、宝は持ち腐れていない。

だけどいつも私の背の高さをバカにしていたリカコがまさか本当は背が高くなりたかったなんて。

だからといって私にきつく当たるのはどうかと思うが、理由を知ってリカコへの嫌悪感は潮が引くようにしゅるしゅると引いていった。

「で、私の何を聞き出してたの? 読んでいた本のタイトルとか。偶然にしてはできすぎだと思ってはいたけど」

「聞きだしてなんかないよ。ただ……」
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