兄貴がミカエルになるとき
しばし沈黙。
真田は頭を下げたままで、頭頂のつむじが目の前に見える。
左巻きだなと、どうでもいいことを確認する。
「わかった。許す。友達やめようかと思ったけど、やめるよ」
「え! やめるのかよ」
上げた顔が焦っている。
「友達やめるのをやめるんだよ。つまり友だちのまま」
「おお、そっか。おお、よかった。」
「そんじゃあこれ」
真田がコンビニの袋を渡してきた。
なかを覗くとクッキーやポテトチップ、ロールケーキにあんぱんまで入っていた。
真田は頭を下げたままで、頭頂のつむじが目の前に見える。
左巻きだなと、どうでもいいことを確認する。
「わかった。許す。友達やめようかと思ったけど、やめるよ」
「え! やめるのかよ」
上げた顔が焦っている。
「友達やめるのをやめるんだよ。つまり友だちのまま」
「おお、そっか。おお、よかった。」
「そんじゃあこれ」
真田がコンビニの袋を渡してきた。
なかを覗くとクッキーやポテトチップ、ロールケーキにあんぱんまで入っていた。