兄貴がミカエルになるとき
だから私は、こんなにでかかったらずっと「彼」なんていうものはできないんじゃないかと、ときどきひっそり悩んだし、真田から「あんなでかいやつ、女じゃない」と言われたときにはとても頭にきて、そしてそれ以上にとても傷ついた。

小さな世界では些細なことでも

とても悲しくて、

とても嬉しくて、

とてもつらい。

イッツ・リトル・ワールド。

背が高くても、何も見えない。

世界が広いっていうことさえ知らなかった。
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