兄貴がミカエルになるとき
そして目をキラキラさせて「背、高いね。一緒にバレーボールしよう」と、
ストレートに誘ってきたのだ。

残念だけど、バレーボールには興味がなくて断ったけど、

「えー! やらないの? そんなに背が高いのにもったいない。
あなたがスパイク打ったらめちゃくちゃかっこいいのに」

と、本気で残念がってくれたことはずっと忘れない。

唯一、私のでかさを本気で羨ましがってくれる友人だ。

いかにもスポーツマン的スリムな体に、ショートカットの前髪が顔を動かすたび額の上でサラサラ揺れる。

美少女、というより美少年的整った面立ち。

男女問わず人気があるけど、これで背が高かったら宝塚の男役ばりに女子が騒ぐに違いない。

なんだろう、この不思議な魅力は? と、横顔を見ながら考える。

女子なのになぜか女子をドキドキさせる力を久美ちゃんは持っている。

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