君想い
~土屋くん編~


「ごめんなさい。

 土屋くんのこと、
 傷つけることしかできてない。

 土屋くんといると楽しくて
 甘えすぎました。

 辛かったよね、
 私、その気持ち知ってるはずなのに
 ほんとに、ごめんなさい。」


ちょっと、ちょっと。


楽しくてって、甘えてくれたなんて
聞くと嬉しいんだけど。


ちょっとは、俺もひなの中に
入れたのかななんて。


期待しちゃうじゃん。


「俺が、チャンスほしいって
 言ったの。

 ひなは悪くないから、
 そんなに謝らないで。

 俺もひなとの時間楽しかったよ。

 ありがとう。

 だから、ほんとに気にしないで。

 ひなと蒼井お似合いなんだからさ。

 幸せになれよ。」


「ありがとう。」 


ひながそういう頃にはもう
お互いボロ泣きで。


その後静かに明かりを消して
眠りについた。

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