LOVEPAIN


私の開いた扉は体育館のちょうどまん中で、

そこからは殆どの人間の顔がよく見えた



この中に、涼太や満里奈や美鈴も居るが、

この沢山の中に居る彼らは何処に居るかも分からず、
特別に大した人間でもない



その多大勢でしかない




「――っき、君は、三年の…」


どもった声で校長はそう言うが、
特別な存在でない私の事なんてよく知らないみたい



マイクを通してその声は体育館中に広がり、

何か異常な事態が起きたのかと辺りがざわめきだす



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