LOVEPAIN

閉め切った体育館の扉から、
音が漏れ聞こえて来る


それは、誰かが話しているような淡々とした声



私はそれに躊躇わずに、体育館のその扉を思い切り引いた


少しでも躊躇えば、
開かないくらいにそれは重い


少し錆び付いていたからか、
それはけたたましい音がした



扉が何かに当り、ドン、と音がして、

閉め切っているその空間でそれはとても響いた




卒業生、在校生、保護者や先生達、

人、と言う人が一斉に私を見る



ちょうど、壇上の校長が祝辞を述べていた所で、

話の腰を折られたように
校長は黙ったまま
私を見ている



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