LOVEPAIN

「そんな事より何番?
俺が掛けてやるから」



「えっと、0×××……」


私はゆっくりと
スーパーの番号を告げる


携帯電話がないからか、
私は色んな電話番号を
暗記している


特技とも言えないけど




はいよ、と、再び成瀬から、

スマートフォンを手渡された



それを耳に当てると、

プルルルルル、と、

機械音が耳に届く


その音を聞いてると、
異常に鼓動が速くなる



電話に出た相手に、

休む、辞める、

と言ったら、

どんな反応を示すだろう?



私のその勝手な行動を、
責められるかもしれない


そう思うと
怖いのかもしれない



べつに、私はもうこのボロアパートからも居なくなるし、

向こうに伝えてある連絡先は此処しかないのだから、

このまま何も言わずに
逃げてしまってもいいんじゃないのか……



そう思って電話を切ろうとした矢先に、

相手が電話に出た
< 125 / 478 >

この作品をシェア

pagetop