LOVEPAIN
「あ、あの、お客様。
何かお捜しの物が有れば……」
その高級店の美容部員の綺麗なお姉さんが、
成瀬に恐る恐る声を掛けている
「化粧水から、
チークやマスカラとか迄、
必要な物一式揃えて貰えますか?」
成瀬は冷静さを取り戻し、
そう口にしている
「香水やマニキュア等はどうされます?」
「それは、どちらもいらない」
「少々、お待ち下さい。
もし良かったらこちらにお掛けになってお待ち下さい」
そう促され、成瀬はその椅子にドカッと座った
私も成瀬の左横の椅子に、
座る
「――これも仕事だと思っているから、
俺のする事に
いちいち文句を言うな」
成瀬は首が凝ったのか、
首を横に捻っている
「――はい」
仕事、かぁ……
仕事だから私にこうやって色々してくれているんだと思うけど、
そうじゃなくてもきっと成瀬は優しいと思う
多分……