LOVEPAIN


「ふ~ん。

もしかしたら逃げ出すんじゃないかって思って朝から来たけど、

その必要なかったなぁ」


助手席に居る成瀬は乗り出すよう振り返り、

私を見る




「だったら、夜から見張ってたら良かったんじゃないですか?

逃げるなら夜に逃げてますよ。
それでも良かったんですか?

もしかして、私に情けでも掛けたつもりですか?」



「て、てめぇ、成瀬さんにその言い方はなんだよ?

逃げる隙を与えた成瀬さんの優しさが、
てめぇには分からないのかよ!」


篤は振り返りそう怒鳴る



元々は5万円だった借金を100倍にして請求して来る奴が優しいだなんて、

そう思うと
鼻で笑ってしまう



笑ったのは私だけでなく、
成瀬本人も

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