神と新撰組……1
……………………………………………


池田屋の中へ



総司「ゲホゲホゲホ……ガハァッ」




吐血した総司はその場に座り込んだ。





この時那岐は総司の居る部屋へ入っていた。



那岐「総司?!」




そして…悲劇が…………




総司「?!な…那岐ちゃん!!!き……来ちゃ駄目だ!!」




この時総司は気付いた、

自分が切り捨てたはずの男が立ち上がったのを……








長州藩士「死ねぇー!!!」





ザシュ










那岐「アアアアアア!!!」








ドサッ







総司「なっ?!な……那岐ちゃん?
………那岐!!!」





総司は那岐を切った男藩士を突き刺した。指したのは心の臓致命傷だ。








グサッ








長州藩士「ぐわぁ!!!」






ドサッ












総司は那岐に近付いた。周りから見ても、助からない…………






総司「な……那岐那岐那岐那岐!!
しっかりして!お願いだから!
目を開けて!…………那岐!!!」






血を流す那岐を抱きしめた総司。



すると少しだけ目を開けた那岐















那岐「そ…じ、だ…い…じょ……ぶ?……わ…たし……」


総司「!話さないで……血が……止まらない!」


那岐「わ…たしね……そ…じが……
好き………だよ……」





那岐はそう言って力を無くした。













総司は涙を流して叫ぶように那岐を抱きしめ叫んだ。










総司「僕だって!!那岐が好きなのに
!!!お願いだから!お願いだから
目を開けて!那岐!!!………
嫌だよ、那岐!!!僕を置いていかないで!!!!!………」




それでも、那岐は…………目を閉じたまま……



総司は大粒の涙を流し叫んだ。





総司「………那ーーー岐ーーー!!」









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