真夜中の魔法使い



「うーんどうしようかなあ。」




どんな見た目にするか、はっきりとしたビジョンを持っていないと呪文はうまくいかない。



ウサギ、とかでいいか。



頭の中で白くてふわふわの可愛いウサギを思い浮かべて、呪文を唱え始める。




レーナードが黄緑色の光に包まれた。パズルのピースがはまるように、呪文がかかっていく手応えが感じられる。




杖をおろして、レーナードを抱えあげた。



< 112 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop