真夜中の魔法使い
『ーーあっあっ・・!
ミユウ!落ち着いて!何があったの!?』
珍しくアキが慌てた様子で、声が上ずっている。
「レーナードが・・」
『ーーレーナードって?犬とか飼ってたっけ!?』
見知らぬ名前に戸惑うアキ。
きちんと説明しないと、状況が見えないアキには伝わらない。
一回呼吸を整えてから口を開く。
「飼ってない。レーナードはぬいぐるみなの。」
『ーーああ、なるほど。ぬいぐるみのレーナードがどうしたの?』
命に関わる問題ではないと判断したのか、脱力した様子だ。