いつの間にか恋してた。
輝星side
西村達の走り去る後ろ姿を見送っていたら
ドンッ―
「ってぇ!!」
急に背中を叩かれた。
しかも、思いっきり…。
「あ、痛かった?」
そう言いながらも笑ってバシバシ叩いてくる賢哉(ケンヤ)。
山本 賢哉(ヤマモト ケンヤ)
俺のダチで俺よりバカな奴。
そして何よりうるさい。
あ、さっき一組から出たようとした時に話しかけて来た奴だ。
そう言えば、またなって言ってやがったな…
「普通に痛ぇし。」
俺が振り返って冷たい目で見ても…
「ハハハハ~だって痛いくらい思いっきり叩いたし~」
…ウザい。
ってか、賢哉を相手すると疲れる。
「…で、何んだよ」
結果、早く本題に行って話を終わらせよう。という事になった
「いやー輝星が明希達の後ろ姿をずっと見てっからさ~」
そこまで言ってニヤニヤしながら俺を見てくる。
…キモっ。
「で?」
俺は先を促す。
「好きなのかなーって」
…
「…は?」
何言っての?コイツ…
「俺の勘ってやつ?当たって」
「ないから。大ハズレ」
何で後ろ姿見てただけでそうなるんだよ…
「あ、そう?」
「…」
もう、俺も列に並ぼう。
コイツなんて放っといて…
「待て待て待て…」
行こうとしたら阻まれた。
「んだよ。もう話は終わっただろ?」
「いや、うん。まぁそうだけどさぁ。俺、輝星とクラス離れて寂しいんだから…」
泣マネをする賢哉。
…めんどくさい奴。