あの頃の君へ〜eternal love〜
『んんっ、、』



『あっ…はぁっ…//』



何度も離れ何度も重なる。



やがて2人の吐息は熱となり
ゆっくりと全身に溶け合っていった。



…深く、深く。



もう息も出来ないほど苦しい。



それでも求めてしまうのは、



俺がお前しか愛せないからだ。



『ねぇ…』



『もうショー始まってない…?』



『ああ。そうかもな。』



遠くで聞こえる観衆の声。



賑やかな拍手の音。



2人がそれに気づいたのは
だいぶ後の話。



『今行けばまだ間に合うけど…』



『どうする…?』



『やっぱり今日は辞めとくよ。』



『どうして…?』



俺は薄っすらと目をあけて
耳元でそっと問いかけた。
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